自動車やバイクに使用されるスパークプラグには適正なギャップがあり、スパークプラグの電極間の隙間のことです。車やバイクを走らせるとプラグの電極が消耗するので、電極間の隙間が広がっていきます。

スパークプラグのギャップは、火花放電を起こさせるために必要な電極間の隙間の事。ギャップがあることで火花が出来ます。ギャップが狭いと放電しやすくなりますが火花は弱くなります。
スパークプラグのギャップの適正値は?
スパークプラグメーカーはいくつかありますが、さまざまな研究や実験を通して標準的なギャップ値を設定しています。例えばNGKプラグの場合、ギャップ記号のないバイク用は0.7~0.8mm、自動車用プラグは0.8~0.9mmとなっています。
ハーレーの場合は約1.0~1.1mm、ノロジーホットワイヤーを装着している場合は0.89mmです。
スパークプラグのギャップの適正値は、プラグの種類や点火方式によって異なります。
プラグの種類によって適正ギャップは異なるため、合わせて調整する必要があります。白金プラグやイリジウムプラグなど中心電極の細い貴金属プラグでは、電極を傷めることがありますので、ギャップ調整は行わないでください。
一般的なスパークプラグの場合、おおよそ1〜2万キロを目安に交換が推奨されています。あくまで目安であり、スパークプラグは車両の使用状況や使用するガソリンなどでも劣化速度が変化するため、定期点検や車検時の状態確認が必要です。
プラグギャップが狭いとどうなる?
- 始動性が悪くなる
- 加速がもたつく
- 高回転の伸びが悪くなる
- 燃費が悪化する
- 排気ガスが正常でなくなる
- エンジンが不調になる
プラグギャップが狭いと、火花が小さくなり、混合気の点火に必要なパワーが小さくなります。そのため爆発のエネルギーが小さく、エンジンの始動や加速が悪くなったり、高回転の伸びが悪くなったりすることがあります。要するに燃焼効率が悪くなり、燃費が悪化したり、排気ガスが黒くなったりすることもあります。
さらに、プラグギャップが狭いと、火花が電極に触れやすくなり、電極が焼損する原因にもなります。電極が焼損すると、火花が飛びにくくなり、エンジンの不調につながります。
プラグギャップが広すぎるとどうなる?
プラグのギャップが広すぎると、火花を飛ばすために高い放電電圧が必要となって、コイルの性能の限界を超え放電できなくなり、失火しやすくなります。
ギャップを広げると、ギャップ間の絶縁抵抗を破ってスパークするための要求電圧は高まりますが、ギャップ間には大きな火炎核を形成することができるようになります。また、電極による消炎作用も小さくなるので、着火性が向上するというメリットがありますが…点火系の部品の負担は増えてしまいます。
ちなみにですが、一般的なスパークプラグの場合、おおよそ1〜2万キロを目安に交換が推奨されています。あくまで目安であり、スパークプラグは車両の使用状況や使用するガソリンなどでも劣化速度が変化するため、定期点検や車検時の状態確認が必要です。
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