とてもレアなケースでは無いかと思う事例が発生。エンジンがかからない原因がまさかの場所でした。
つい先ほどまで走行していた車だったのですが、立ち寄った場所で用事を済ませて、「よし、帰るぞ」と言う時に事件は起こりました。
いつも通りキーをひねる。
スターターはいつものように元気よく回っています。
あれ… どうした?
何回かチャレンジするものの初爆すらない。最初の爆発です。
かかりそうとかいうレベルではない。
スターターさんだけが元気な状態。
なのでバッテリーが原因ではないですよね?セルモーターはぐいぐい回るのですから。
突然のエンジン始動不可。単純に思いつくことと言えば電機系のトラブルかなと考えますよね?
なんかのセンサーでもぶっ壊れたんじゃないかと。さっきまで走っていたもん。この車はディーゼルのトラックです。タイミングベルトではなくタイミングギアで駆動するタイプ。
走行距離は20,000キロも走っていません。年数はそこそこ経ってます。エンジンオイル換えたことありません!みたいな場合以外、よっぽど機械的に壊れるような距離ではありませんよね。
危険なにおいが漂っています。
まずは診断機。故障コード出てるかな?
ちなみに走行中にはエンジンチェックランプの点灯はしていなかった。今は掛からないのでチェックランプは機能出来ない。
はい、出ました。故障コードP1345。
クランク角センサ、カムシャフトアングルセンサ系統の異常です。この時点ではセンサーが逝かれちまったかと思うのでした。特に深追いもせずクランク角センサを替えてみます。
………あれ ………。何も症状変わらん……。
よく見ると、P1345はクランク角とカムシャフトの相関がおかしいという異常でした。
要するに信号がずれているという事ですね。
これは原因がタイミングギアの関係で何かトラブルが起こっているのではないかと推測出来ます。
出来るのですが、この車はタイミングギアでしたよね。20,000キロ程度で何が起こる?となるわけです。タイミングギアなのでオイルで潤滑されています。オイル管理は悪い車ではありません。年に一度は交換しています。
で、この車、タイミングギアがエンジンのリヤ側に組み込んであるんです…。どういう事かと言うと、ミッション降ろしてフライホイール外してって作業のあとカバーを分解してお目見えする作りです。
なもんで、とりあえず他で確認しといたほうが良いかなというところから確認。エンジンコンピューターとか配線とか。
異常が見つからないんですよね…
もうココまできたらやるしかないか、ですね
コチラがタイミングギアのところ
エンジンの回転をカムシャフトまで伝えています。燃料ポンプも駆動します。コモンレール方式なのでほんとにポンプだけです。
真ん中の大きなギアがありますよね?
こいつです、エンジンがかからない原因は。普通に考えても、まぁー無いところです。
エンジンブロック側が摩耗しているのでエンジンブロックの交換が必要。まー変えないですよね。エンジンごとリビルト製品に交換です。
100万ぐらいいりますよ…
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