エンジンブレーキについて考えてみよう

そもそもエンジンブレーキって知ってる?

エンジンブレーキって何?聞いたことはある。

エンジンにブレーキが付いてるのかなぁ?いつ使うの?

 

一体エンジンブレーキは自動車のどの場所に付いているのか知ってました?

 

実はエンジンブレーキは自動車に付いていません…

 

車のどこかに付いていると思っていたのならば、それはヤバイですね。足で踏むのがフットブレーキで、手で引っ張るのがサイドブレーキですよね。ただ、最近のサイドブレーキは足踏式が多いですよね。

余談ですが、サイドブレーキには電動式やエア式なども在ります。エア式は主にトラックで、駐車場に止まった時に「バシューン」ってトラックから音が出ているのを聞いたこと無いですかね?あれ、エアでサイドブレーキを作動させた音です。正確にはエアが抜ける音です。

 

えっと、エンジンブレーキの話でしたね。

エンジンブレーキはあなたも使っています。車を運転する人なら誰もが使っているのがエンジンブレーキなのです。

 

いつ使ってる?

 

走行中です。走行中にアクセルから足を離しますよね、前の車に近くなってきたり、下り坂でスピードが出ないように。アクセルから足を離す事がエンジンブレーキです。ガソリン車の場合です。ディーゼル車も同じような事が起こるのですが、あれはエキゾーストブレーキです。

ガソリン車とディーゼル車のエンジンブレーキは原理が少し違っています。取りあえずディーゼル車のエキゾーストブレーキは置いておきましょう。

 

アクセルを離した時にブレーキが掛かったようになりますよね。マニュアル車とオートマ、CVT車では強さに違いがありますが、同じようにエンジンにブレーキが掛かります。そう、アクセルを離すとエンジンにブレーキがかかるのです。

 

ガソリンエンジンには一部を除き「スロットルバルブ」が在ります。アクセルを離すことで起こる現象でエンジンにブレーキが掛かります。アクセルを離すと、このスロットルバルブが閉じられてしまい、エンジンに空気が吸い込まれにくくなるのです。

空気が吸えなくなったエンジンはソレが抵抗になってブレーキが掛かったように回転が下がっていくのです。それがエンジンブレーキの正体なのです。

 

ただ、ギアが入っている状態でないと車のスピードは減速は出来ないので注意して下さいね。エンジンとミッションが繋がった状態だからスピードが落ちます。ニュートラルの場合はエンジンがアイドリング回転まで下がるだけになってしまいます。

 

ベーパーロック現象って聞いたことありますか?

ベーパーロック現象、どこかで聞いたことがありませんか?とても怖い現象です。ブレーキペダルを踏んでもブレーキが効かなくなるのです。似たような現象でフェード現象というのも在ります。コチラもブレーキの効きが悪くなります。最悪ほぼ効きません。

普通、どちらの現象も街で起こることはまず無いでしょう。ペーパーロックもフェードもブレーキが熱くなりすぎると起こりやすくなる症状です。一般の方がこのような現象に遭遇する可能性が在るのが長い下り坂です。ブレーキを頻繁に使うからですね。

ブレーキは熱交換器です。車が動いているエネルギーを熱に変え、大気中に放出することで減速する仕組みです。ブレーキローターが熱を放熱できなくなってくるとどうなりますか?解りますよね。ブレーキはエネルギーを熱に交換しているのですから、熱に変えることができなくなるということは、ブレーキの本来の機能が損なわれる事になるので、ブレーキが効かないということに繋がるのです。

そこで足で踏むフットブレーキの負担を減らす役目がエンジンブレーキだったりエキゾーストブレーキなのです。空気の抵抗でブレーキ効果を生み出すエンジンブレーキはフットブレーキの負担を減らすことができるので、下り坂ではとても有効です。特にオートマ車に乗られている場合はDレンジから2ndに落とすとか、オーバードライブ(O/D)スイッチを押してエンジンブレーキを活用して下さい。

Dレンジはエンジンブレーキの効果は得られません。

CVTの場合はSに入れる、プリウスなどのハイブリッド車はBに入れることでエンジンブレーキの効果を得ることが出来ます。下り坂では積極的に使うことを勧めます。ブレーキを踏んでも止まらない恐怖は計り知れないものがありますからね。

 

 

 

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