タイヤの交換時期について考えてみる

溝の深さで見るタイヤの交換時期

タイヤが交換時期だなぁと思う瞬間って、タイヤの溝が無いのを見た時が一番多いのかなと思います。あなたはどうですか?なんとなく、そろそろ換えようかななんて思っているのかもしれませんが、やはり残り溝が少ないからではないですか?

法令上ではタイヤの残り溝が1.6mmがタイヤを使ってよい限界です。タイヤの肩、要するに接地(地面にふれている)するところの端だけ摩耗していて溝が無い場合も法令上は使用できませんので注意して下さい。

これは主にタイヤの空気圧が規定の圧力より低い場合になりやすいです。また、小回りが多いと、どうしてもタイヤの肩の部分の摩耗は多くなります。前輪駆動(FF)の車は後輪駆動車よりもフロントタイヤの摩耗は多くなりますし、4輪駆動車(4WD)の場合はさらに顕著に現れてしまいます。

自宅や駐車場が入り組んだところにあると、摩耗が早いのはいたしかたないのかと思います。

タイヤローテーションで出来るだけ偏摩耗を抑える

車を移動のためだけに乗っているだけの人は、ほとんどの場合タイヤのローテーションは考えたことも無いようです。面倒くさいからされない方もおられます。先にも書いたのですが、タイヤの中心近くは残り溝が多いのに両サイドは溝がない。これって、もったいないと思いますよね。タイヤのローテーションを行なっていれば、まだまだ使えたのですから。

タイヤって安くは無いものなので、出来るだけ使い切りたいものです。

タイヤのローテーションは駆動方式、前輪駆動(FF)とか後輪駆動(FR)では少し違います。イラストを御覧ください。

前輪駆動は前(フロント)のタイヤを左右入れ替えてリヤに回す、後輪駆動の場合後ろ(リア)のタイヤを左右入れ替えて前に回すところに注意して下さい。

一つ注意しないといけないのは、タイヤに回転方向がある場合です。主にスポーツ系のタイヤに多いのが特徴で、主に排水性を高めるために回転方向が決められています。回転が反対になると良くないことは簡単に想像できるでしょう。

最近では内側と外側の設定が在るタイヤがありますが、内側と外側がタイヤのローテーションで変わることは無いので問題は無いですよね。

どれ位の頻度でタイヤのローテーションを行うのですか?

これは実際問題とても難しいことです。なぜかと言いますと、ユーザーによって車の使い方、乗り方、交通事情、道路事情、駐車場事情等など違うからです。都心部と田舎では明らかに使用状況が違うのは明白で、この場合の両者が同じような走行距離でタイヤが同じように摩耗するはずが無いからです。

自分で摩耗具合が判断できる場合は問題ないのでしょうが、良くわからない場合、タイヤショップや整備工場に訪ねてみる事が最良だと思います。ローテーションが必要であればローテーションしてもらえば良いと思います。

同時にタイヤの状態や空気圧の点検なども見て貰えますしね。

デプスゲージという溝の深さを測る道具も備えてあると思いますので、数字でタイヤの減り具合を確認できるのも良いところです。

 

摩耗以外のタイヤの交換時期について考える

それでは、摩耗以外でのタイヤの交換時期について考えてみます。やはりタイヤのひび割れやゴムの硬化が思い当たると思うのですが、もう一つ重要な事があります。タイヤの中にある、直接見ることのできないパーツである「カーカス」の状態です。

見ることが出来ないのにどの様にして判断するのでしょうか?

全てを正確に判断することは不可能ですが、異常を発見することは出来ます。例えばこのようなタイヤです。

凹んでいる場合は問題のない場合がほとんどですが、膨らみの在るタイヤの場合は即交換です。バーストの危険が在るからです。

タイヤが古くて起こる場合もあるのですが、ほとんどの場合、縁石などに強く当たったような場合に内部を損傷してこのようになります。気付かず乗っていると大変危険なので、段差にぶつけた時は確認が必要です。

縁石などに強くタイヤを当ててしまった場合、更に注意しなければいけないことがあります。詳しくはコチラをクリック

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